2021年11月19日(金) 「ナオミは、ルツが自分といっしょに行こうと堅く決心しているの を見ると、もうそれ以上は何も言わなかった」ルツ1:18
「ナオミは、ルツが自分といっしょに行こうと堅く決心しているの を見ると、もうそれ以上は何も言わなかった」ルツ1:18
エリメレクとナオミ夫婦は飢饉の際に、ベツレヘムから偶像の地モ アブに移住した。家族の幸せを求めての事だった。しかしその地 で、 夫も二人の息子も亡くなり、二人の嫁が残った。そして時を経て、 故郷の豊作を聞きナオミは帰郷を決心する。最初は二人の嫁と一緒 にと思ったが、彼女たちの事を考え、実家に帰るようにと告げる。 故郷に戻り、各々再婚しで平和に暮らすようにと。それでも二人は 一緒に行くと言うが、ナオミは説得にかかる。すると弟嫁オルパは 泣きつつ自分の故郷へと去った。しかしルツはナオミにすがりつい ていた。ナオミは、弟嫁は「自分の民とその神のところへ」帰った ので、ルツもそうするようにと説得する。 しかしルツの決心は堅く「あなたの民は私の民、あなたの神は私の 神」と、ルツの動機は、彼女の主を信じる「信仰」にあった。ルツ の前に二つの道があった。実家に戻るなら、この世的に安全で安定 した楽な生活が待っている。一方、異国の地に行くなら、経済的基 盤も無く、先も見えず、自分は外国人。老齢のナオミには頼れず、 むしろナオミを助けなければならない。 しかしルツは、故郷の偶像に、その生活に決して戻りたくなかっ た。 それは主を自分の神とする決断だった。主は報いられ、ルツは豊か に祝福された。ボアズとの結婚が与えられ、オベデが生まれ、オベ デの子はエッサイ、エッサイの子がダビデ。ダビデがルツのひ孫と なった。犠牲を払う時、溢れるばかりに報いて下さる主だ。 --------------- どれほど豊かに見えても、そこが主の祝福から遠い場所なら本当の 平安と思えない。神と共にいられる所へ行こうとの決心も、神から のも。導きに従い決して離れずに行こう。