2009年11月18日(水)

「全地はあなたの前にあるではないか・・・もしあなたが左に行けば、私は右に行こう。もしあなたが右に行けば、私は左に行こう」創世記13:9

    
   
アブラハムとロトは共に行動して来たが、持ち物が増え過ぎ、従者間争いも起こり、共に住む事が不可能になった。それで、別れる事になり、その時に、アブラハムは、ロトに好きな場所を選ばせた。

本来なら、目上の叔父であり、又、今までの繁栄は叔父のお陰であり、世話になった叔父にへりくだって、選択権を譲るべきだった。しかるに、ロトは全地を見渡して、見たところ最も牧草の茂る、潤った地を選んだ。

ロトは選択に際して神に祈ることも、叔父を立てることもなかった。自分の事しかなく、見えるところで判断した。結果それは極めて堕落したソドムとゴモラだった。アブラハムは、所有権を神に明け渡したので、先にロトに譲る事ができた。

すべてを神の御前に置いたアブラハムだが、結果的に神は「この地全部を与える」と言われた。人生に岐路がある。重大は判断を迫られる時がある。その時、まず神に祈るべきだ。自分の思いで決めてはならない。

見た目で決めたロトの結末は破滅であった。「人の目にはまっすぐに見える」しかし「その道の終わりは死の道である」。肉の目には、自分の名誉、地位、賞賛、欲望が満たされる道がある。しかし、その終わりは死だ。

ロトのように見た目で判断せず、神の前に明け渡して、神の御心を求め、選択しよう。それが自分にとって最高の幸せの道だ。
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自分の満足や肉の主張により右でも左でもいくらでも自由に行ける。しかし光の中の道、豊かな相続分にあずかる道は神から来る。普段の些細なこともよく神に尋ねて歩もう。道はおのずと示される。