2011年08月19日(金)

「あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です」ルツ1:16



故郷モアブの地で夫を亡くしたルツは、故郷を去り、姑ナオミと共にベツレヘム
にやって来た。ナオミの向こうに、まことの神を見ていたゆえであった。信仰に
よる決断であった。弟嫁オルパは実家へ帰ったが、ルツは姑にすがりついていた。
ルツにとって、何の当ても無い異国の地、ただただ神に拠りすがって来た。それ
はルツの選択であった。

そんなルツに、すでに何もかもが備えられていた。丁度「大麦の刈り入れの始ま
った頃」であり、ルツはナオミとの生計のために、落ち穂拾いに出るが、それは
「はからずも」ボアズの畑であり、そして「ちょうどその時」に、ボアズがやっ
て来た。

すべてにピッタリのタイミングだ。ボアズはルツに親切に対応する。様子を見聞
きし、ナオミはルツとボアズとの結婚を考え、ルツに指示を与える。ルツはナオ
ミの指示に「おっしゃることはみないたします」と全面的に自分を明け渡す。

「姑が命じたすべての事をし」従順に従った。ボアズも結果をすべて主に委ね、
法的手順をきちんと踏む。そして自分で事を押し進めるのでなく、神の御心を待
った。

結果的に、神から二人は結婚を与えられた。オベデが生まれ、孫はエッサイ、ひ
孫はダビデだ。キリスト誕生の系図に入れられた。何と大きな栄誉だろう。ルツ
を通して、神に従う事の幸い、大きな祝福を見せられる。

・・・・・・・・・・・・・

ルツが、見知らぬ異国へ向かったのは、まことの神への信仰ゆえであった。大き
な決断であり、神にその身を委ね「その翼の下に避け所を求めて来た」。翼の下
に身を寄せる者を、どのように受け入れ、どんなに豊かに報いて下さるかを見せ
られる。