2016年05月19日(木)

「しかし、どうか今は、私の民の長老とイスラエルとの前で私の面目を立ててください」Tサムエル15:30



イスラエルが外敵から圧迫されていた頃、民は、周囲の国々のよう
に強い王を望んだ。主がサムエルにより、その弊害を伝えても、尚
も民は王を求めた。どうしてもという民の強い欲求に、主は王を与
えられた。それがサウルであり、初代の王だった。彼はサムエルか
ら油注ぎを受け、30歳で王位についた。

最初は、自分のような家柄の者がとの思いだったが、段々、自分に
もうまくやれると思うと、主から離れて行った。高慢になり、自分
にも出来ると思ってしまう。主から離れると、必ず人を恐れるよう
になる。「人を恐れるとわなにかかる」の通りに。

ペリシテとの戦いの時に、民は、自分たちが危険な状況になった。
サムエルが全焼のいけにえを献げる事になっていたが、7日待って
も来なかった。民が、自分から離れて行こうとしているのを見て、
サウルは自分でいけにえを献げた。民が離れる事を恐れたためだっ
た。アマレクとの戦いの時も、すべて聖絶せよとの主の命に従わず、
値打ちの無いものだけを聖絶した。

サムエルに不従順の罪を指摘された時も、主の前に罪を悔い改める
のでなく、民の前に面目を立てて欲しいと願った。神よりも優先し
ていたのは人だった。私たちも人を気にし、人の評価や、人からの
賞賛に心が向く時、要注意だ。道をそれてしまう。今、一度、神の
国と神の義、神第一に心を据え、主を見上げて行こう。
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人の評価や人の前の自分を気にして思い煩っていないだろうか。人
を恐れ、失敗を恐れるより、主の御言葉をどう聞いているか吟味し
たい。主の力を信じて歩もう。