2025年02月16日(日)

「王は、先のようなことを語られて、ご自分を罪ある者とされてい ます。王は追放された者を戻しておられません」Uサムエル14:13


ヨアブは、テコアから知恵のある女を連れて来た。ダビデは、アム
ノンの死をいつまでも嘆き悲しみ、アムノンを殺害したアブシャロ
ムを追放したままだった。ヨアブはその女を用いて、ダビデに何と
かアブシャロムを戻させるよう画策する。女は知恵のある事を言
った。「私たちは必ず死ぬ者」だと。

地面にこぼれた水は、もう決して集めることはできない。元には
戻らない。死んでしまったアムノンは、もう戻っては来ない。しかし
アブシャロムは生きている。彼まで失ってもいいのかと。「追放さ
れたままにしておかないよう、ご計画をお立て下さい」アブシャロ
ムを何とか戻すよう、考えて欲しいと。

女はダビデに言った「あなたさまには、神の使いのような知恵が
あり」と。知恵とは、相手を赦すことであり、和解することだ。ダビ
デはアブシャロムが戻る事は許すが、「私の顔を見ることはなら
ぬ」と決して会おうとしなかった。「二年間、エルサレムに住んで
いたが、王には一度も会わなかった」との、アブシャロムの言葉
の通りだ。

この後も、父子の間に、もめ事が起こって行く。子は父に謀反を
起こす。ダビデは、悲しみと苦しみを更に重ねる事になる。赦せ
ない心は、害を広げて行く。まず赦せない心を、主に持って行き、
助けて頂こう。「追放されたままに」している、赦せずに放置して
いる事態は無いか。主に助けを仰ごう。

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赦すことは難しく、人間の力では出来ない。不可能だ。しかし、
人に出来ないことが、主にはできる。御霊によって、赦すことを
させて下さる。出来ないと、認めることから祝福は始まる。主
のもとへ行き、助けていただこう。