2025年10月09日(木) 「その人に言われた『立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰が、 あなたを直したのです』」ルカ17:19
「その人に言われた『立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰が、 あなたを直したのです』」ルカ17:19
10人のらい病人が助けを求めて、主のもとに来た。当時らい病は、 汚れた病気との事で隔離されていた。人に近寄る事が許されず、 「私は汚れた者です」と自分で、言わなくてはならなかった。社会 への生活は、すべて閉ざされ、病の苦しみの上に、更に精神的な苦 痛にさいなまれていた。必死の思いで、主のもとへ来ただろう。 大声で「どうぞ、あわれんで下さい」と叫んだ。すると、主はあわ れまれ、彼らをいやされた。主の溢れ出るあわれみ、慈しみだった。 10人いやされたが、1人だけが主のもとへ戻り、溢れる感謝を献げ た。あとの9人は戻って来なかった。病気が完治し、社会に復帰が できて、自由に社会生活が送れる。生けるしかばねであった、彼ら から見れば、何と信じられない、夢のような事だろう。 9人は、何とラッキー、ハピー、万々歳と、世の中へ帰ってしまっ た。彼らにとっては、飛び切りのラッキーであり、そこに神は無か った。しかし感謝するために戻った1人は、まず、神への感謝と賛 美が溢れた。そこに神を認め、神を崇めたのだ。その彼だけに、全 く新しい信仰の人生が始まった。「あなたの信仰が、あなたを直し たのです」。 何と嬉しい事だろう。彼は、主の愛に出会い、主の愛の中を生きて 行く人生が始まった。何が肝心なのだろう。病気が治る事だろうか。 「世の終わりまでいつもあなたと共にいる」その幸いな人生へと招 かれている。苦しい時も喜びの時も、主と共に生きて行けることこ そが、何にも代えられない大きな恵みだ。 ------------ 主と共にある人生は、試練の中にも恵みを見出せる。ラッキー、ハ ッピーと自分視点に立って一喜一憂するよりも、主が共におられ、 主が愛してくださっていると確信して生きる人生は、何と幸いだろ う。