2009年09月17日(木)

「彼は、前は役に立たない者でしたが、今は、あなたにとっても私にとっても役に立つ者となっています」ピレモン11



パウロがオネシモに会ったのは獄中だった。オネシモは逃亡奴隷だった。主人の物を盗んでローマに逃げて、何かで捕まり投獄されていた。獄中でパウロに出会い、回心してパウロに仕えていた。

当時、主人には逃亡奴隷を死刑にする権利があった。
しかし、パウロはそのオネシモのためにとりなす。主人のピレモンにかけた損失分を自分が支払うので、オネシモを赦してくれるよう頼んでいる。
赦しを乞うパウロは、ただピレモンに赦すように言うのでなく、自らが犠牲を負い、払った。

ピレモンはパウロによって救われ、パウロに恩義があるはずだ。又、パウロは使徒として命令する事もできた。が、強いる事も命令する事もしなかった。
主が十字架上で、「父よ。彼らをお赦し下さい」と祈られた時も、流された血潮、裂かれた身体により、自ら犠牲を払って、御父に祈って下さった。

オネシモは、獄中という最悪の状況でパウロに出会った。パウロとの出会いにより、最悪が最善に変わった。神に出会い救いに入れられ、罪が赦された。
そして、パウロのとりなしにより、主人ピレモンのもとへ帰ることができるようにされた。

あなたの状況は今、最悪だろうか。まるで獄中だろうか。それが最善へと導かれる事を信じよう。神に完全なご計画がある事、すべてが益とされることを今一度思い起こそう。
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最悪のところで神様に出会う。役に立たない者、落胆している者に希望が与えられ主のために仕える者に変えられる。なんと感謝な事だろう。どんな状況であれ、見るべきものを見て行けますように。