2012年09月15日(土)

「あなたの重荷を主にゆだねよ。主は、あなたのことを心配してくださる」詩篇 55:22


ここ詩編55篇で、記者は、仲の良かった友から裏切られ、胸も張り裂けんばか
りに苦しんでいる。苦しみも喜びも共にして来た同輩である、親友が自分を攻撃
して来る。それも最も恐ろしい敵となって立ち向かって来る。いかばかりの悩み、
苦しみ、恐怖だろう。

又、敵の迫害もあり、「私の心は、内にもだえ、死の恐怖が、私を襲っている。
恐れとおののきが私に臨み、戦慄が私を包んだ」とあるがままの、おびえた心の
状態をそのまま告げている。荒野へ逃げたいと、その荒野こそが私の逃れ場と。

自分で何とかしようとせずに、まず主にあるがままの心をことごとく吐き出し、
告げる事が大切だ。その祈りに主は答えて下さる。私たちも、不安、恐れ、煩悶、
思い煩い、すべてをありのまま、主の前に吐き出す事が、どうしても必要だ。

主はそれらを受け止めて下さる。「私が、神に呼ばわると、主は私を救ってくだ
さった」著者は、主に受け止められ、救われた。「夕、朝、真昼、私は嘆き、う
めく」通りに、ことごとく吐き出す時に「主は私の声を聞いてくださる」祈りが
聞かれているという、心奧深くに確信を得た。

主の救いを経験し、はっきり主との交わりを得た著者は「重荷を主にゆだねよ。
主は心配していて下さるから」と確信持って言えた。著者のように「私は苦しん
で、心にうめき、泣きわめいています」と、そのままの気持を告げて行こう。

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神に呼ばわることが大切だ。嘆きも、うめきも、不安も、心配も、思い煩いの何
もかも、主に告げよう。「主は、私を救って下さる」本心をあるがまま告げて行
く時、救われる。心がすっきりし、重荷をおろし、安堵が来る。状況は何も変わ
らなくても、心に平安が来て、主の不思議を経験する。