2014年09月17日(水)

「あなたがたまで、そんなにわからないのですか。外側から人にはいって来る物は人を汚すことができない、ということがわからないのですか」マルコ7:18


人間の罪は、外側の問題ではない。外側から来て、ウィルスのよう
に身体に入るのではない。外側の状況の問題ではない。私たちの内
側から、心の中から生じて、外側に出る。だから汚れや罪は心にあ
り、内側の問題だ。「これらの悪はみな、内側から出て、人を汚す
のです」の通りだ。外側は関係なく、自分の内側から出て来る。

アダムとエバの息子カインは、心の中から出て来る悪い思い、妬み
や怒りに支配され、飲み込まれて弟アベルを殺してしまった。まず
心の中から、内側から湧き上がる悪い考えがあって、殺人という行
為に及んだ。これはカイン本人の問題であり、アベルは関係が無い。

しかし、アベルの献げ物が神に受け入れられ、自分の献げ物が退け
られたという、その事柄しか見えず、心の内に湧く悪い考えに目が
向かない。その怒りが外側のアベルに向いた。私たちは、怒りや憎
しみ、敵対心が出て来る時、その原因を外側にあるとしか思わない。

相手が悪いから、自分が憎んでいるとしか見えない。憎んでいる自
分の罪にはいっさい目が向かず、自分の憎しみを正当化し、相手の
せいと相手を責め続ける。そして平安は無い。実は、「自分の問題」
を人のせいにしてしまっている。自分の問題であり、憎しみは自分
の罪であると受け止める時、主の十字架により、解決へと導かれる。
答えがそこにある。
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内側から次々にわいてくる苦い思いは口に出さないので律している
と思い込み自分を欺いている。人を裁く目をもっている者だといつ
も覚え、主の十字架にへりくだっていきたい。