2016年03月18日(金)

「ハンナの心は痛んでいた。彼女は主に祈って、激しく泣いた」Tサムエル1:10



ハンナは辛い状況にいた。不妊の悲しみに加え、世間の迷信からの
冷たい目、夫の愛を受けるハンナへの妬みによるぺ二ンナの執拗な
いじめ。夫の言葉は何の慰めにもならず、苦しみが頂点に達した時
に、ハンナは何をしたのか。彼女は、祈りのために「立ち上がった」。
誰にもわかってもらえない苦しみと悲しみ、辛さ、それを、祈りに
もって行く決意をした。

御前で「激しく泣き・長く祈り・心を注ぎ出し・つのる憂いといら
だち」を吐き出した。今まで悶々とし、自分に閉じこもっていたハ
ンナが、主に心を開き、怒り、不満、思い煩い・・を主のもとに持
ち出した。祭司エリが酔ってているのではと思うほど、激しく、心
の底をすべてぶつけた。

ペニンナにいじめられたハンナにも、子を持つペニンナへの羨望、
妬み、又、いじめへの憎しみ、恨みがあったろう。それらを洗いざ
らい告げた。そしてエリの「安心して行きなさい・・願いをかなえ
て下さるように」の言葉を受けた。祈り、交わり、明け渡した後、
ハンナはすっきりした。「彼女の顔は、もはや以前のようではなか
った」。

食事もとれなかったのに、帰宅して食事ができた。そして「ハンナ
はみごもり、男の子を産んだ」。「主が彼女の胎を閉じておられた」。
胎を閉じていた主は、ハンナを祈りに追い込み、祈りを通して、胎
を開かれ、サムエルを産み出された。あなたも問題があれば、とに
かく心の底を祈りに持って行ってみよう。
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初めはハンナも妬みや憎しみの祈りであったろうと思うと励まされ
る。心の中の醜いことも余さず打ち明けることで、主が祈りの中で、
砕き、一番欲しいものをも献げる祈りへと取り扱ってくださる。