2016年04月17日(日)

「・・それは、はからずもエリメレクの一族に属するボアズの畑のう ちであった。ちょうどその時、ボアズは・・」ルツ2:3


ベツレヘムに飢饉があった時に、エリメレクとナオミは食物を求め
て、偶像の地モアブに移住した。本来は、信仰によってとどまるべ
きであったが、家庭の幸せを求めて、動いてしまった。ところがモ
アブで、エリメレクと二人の息子が亡くなってしまった。時を経て
ナオミは帰郷の決心をする。

その時に、ナオミは嫁のルツに実家に帰るように勧めたが、ルツは
ナオミについて行くと堅く決心していた。「あなたの民は私の民、
あなたの神は私の神です」と、ルツは信仰を言い表した。ナオミと
ルツは、ベツレヘムに戻り、ルツは祈りをもって、生計のために
「親切にして下さる方のあとをついて」落ち穂拾いをした。

それがはからずも、エリメレクの一族のボアズの畑だった。ボアズ
は有力者であり、裕福であった。そして、ちょうどその時、ボアズ
がやって来た。結果的にボアズはルツと結婚する事になる。帰郷が
ちょうど大麦の刈り入れの始まった時であった。それによって、年
老いたナオミとモアブの女であるルツの生計が成り立った。

すべては主の計らいであった。時と機会、ふさわしい時にふさわし
い場所にルツを導かれた。「あなたの神は私の神」とのルツの信仰
のゆえだった。私たちも問題があるし、難しい事態に、悩みに会う。
しかし、主を信じて従う時に、ふさわしい時に、ふさわしい場所で、
ふさわしい事をして下さる。

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ナオミとルツが信仰に立って、帰郷した時に、すべてがすでに備え
られていた。生計の手段、ルツの結婚、子孫の誕生・・パズルのピー
スが埋められて行くように、みわざが成された。今、見えなくても
信仰の一歩を踏み出すなら、同じ主がすべてを計らって下さる。