2016年10月18日(火)

「私が、神に呼ばわると、主は私を救ってくださる」詩篇55:16




ダビデは、「私は苦しんで、心にうめき、泣きわめいています」と
言っている。敵の叫びと悪者の迫害のためと。激しい怒りで自分に
恨みを抱いていると。死の恐怖に襲われ、恐れ、おののき、戦慄の
中にあると。そして、それが敵ならまだ忍べたが、なんと自分の同
輩、友、親友が、自分を襲って来ると。仲良く語り合い、神の家に
一緒に歩いて行ったのにと。

喜びも苦しみも共有した、親友の裏切りに会い、それが自分を攻撃
して来るという、何とも言えない苦しみ、痛みを経験した。鳩のよ
うに翼があれば、飛び去って、遠くへ逃れたい、この苦しみから逃
げてしまいたいと言っている。このような厳しい苦悩にある時に、
ダビデはどうしただろう。

自分で立って動き回るのでなく、自分で何とかしようとするのでな
く、まず、辛く苦しい、不安と恐れ、恐怖・・その心の内を、その
まま主に打ち開けている。率直な、正直な気持ちを告げている。
「夕、朝、真昼、私は嘆き、うめく。すると主は私の声を聞いてく
ださる」と。嘆き、うめきをそのまま受け止めて下さると。

そして、私のたましいを、敵から平和の内に贖い出して下さると。
今、辛い状況にあるなら、今の気持ちそのままをまず主に聞いてい
ただこう。主に呼ばわろう。祈って行く時に、不思議だが心が変え
られて行く。心が落ち着いて行くのだ。主が心を落ち着かせ、平安
にして下さる。そして、「あなたの重荷を主にゆだねよ」、その重
荷を委ねるように導いて行って下さる。
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主は私たちを愛し、祈る前から全ての必要を知っていてくださって
いる。その主の愛の中で、弱音や辛さを打ち明けていこう。全ての
問題の中で、祈りが与えられていることは、何と幸いなことか。