2017年07月18日(火)

「アブラムは主がお告げになったとおりに出かけた」創世記12: 4 


アブラハムは「生まれ故郷、父の家を出て、わたしの示す地へ行
け」と主に告げられた。「生まれ故郷」「父の家」とは、居心地の
良い場、長く慣れ親しんだ生活、自分の居場所、拠り所だ。そこで
は安心でき、周囲からの助けもあり、生活の基盤があって、何の心
配も無い安定した場所だ。一つ所にとどまれば、経済的基盤もでき
る。つまり、そこにいれば、物心共に特に神に頼らなくても生きて
行ける。

そこを出るという事は、主のみに拠り頼むという事だ。未知の地へ
出るわけで、何があり、何が起こるかもわからない。身の危険もあ
るだろう。持ち物にも頼れず、人も頼りにならず、自分の知恵も判
断も頼れない。ただ主だけが頼りであり、御言葉だけが行く道を示
し、照らす。御言葉に導かれて歩む人生だ。

ある人が突如、重要なポストへの抜擢を受けた。様々な思いが巡っ
た。「自分に出来るのか」「名誉心ではないか」「人の目が気にな
る」・・思いをすべて主に打ち明け、御心が成るようにと祈りに祈っ
た。その時「あなたの父の家を出て、わたしが示す地に行け」との
御声を聞いて、決心できた。

私たちもどうだろう。「故郷を出て」「親族を離れて」、神以外に
依存しているものから離れて、次の領域に進めと言われているだろ
うか。地理的な事でなく、霊的な領域だ。信仰をもって次の段階へ
進めと。その時、神ご自身があなたの故郷となり、あなたの家とな
って下さる。あなたも、行けと言われているだろうか。

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主以外の様々なものに拠って立っているが、普段は、なかなか気づ
かない。何かの示しを受けた時に、前進を阻むものが、心の内にあ
る事に気づく。変化を恐れ、安定を願う思い、先が見えない不安・・、
しかし主だけを頼って、一歩を踏み出す時、新たに主を体験して行
く。