2017年08月18日(金) 「あなたがたの間で、人の先に立ちたいと思う者は、みなのしもべになりなさい」マルコ10:44
「あなたがたの間で、人の先に立ちたいと思う者は、みなのしもべになりなさい」マルコ10:44
ヤコブとヨハネは、御国で右と左にと、右大臣、左大臣の地位を主 に求めた。又、その母が彼らのために、主のもとに来て、ひれ伏し て願った別の箇所もある。親子で高い地位を願っている。そしてこ の事を聞いた他の弟子たち十人が腹を立てたとある。という事は、 彼らも同じように考えていた。自分たちが出し抜かれた事に、腹を 立てた。主の十字架を直前に控えていた時だった。 又、弟子たちは「だれが一番偉いかと論じ合っていた」。主が十字 架に向かう、まさにその時にも、弟子たちの心は「一番偉いのは誰 か」「自分が、自分が」でいっぱいだった。弟子たちだけでなく、 この誘惑は誰にでもある。人を、自分の思い通りに動かしたい、自 己中心な欲求がある。これは相手を支配することになる。 又、肉の性質には「人から評価されたい、認められたい、賞賛され たい、人の上に立ちたい」との誘惑がある。それが強くなると、周 囲が競争相手になり、張り合いが生まれる。そこに愛は無い。「自 分が、自分が」の世界だ。そのため主は「先に立ちたいと思うなら、 しもべになりなさい」と言われた。そして「互いに愛し合いなさい」 と。 主、自らがしもべとなって、ご自分を無にして、十字架の死にまで 従い、私たちの救いの道を開かれた。それによって私たちに愛がわ かった。この主を見続けて、主のお心に従って行けるように。まず、 自分の内側にあるものを認めて、祈って行こう。 ------------- 上に立つものが仕えるものとなって十字架に進んでいく。主の姿に しもべの道は栄光の道と教えられる。仕えられたいから上に立ちた いの価値観はなんとみじめだろう。