2019年10月18日(金)

「しかしダビデは言った・・『殺してはならない。主に油そそがれた方に手を下して、誰が無罪でおられよう』」Tサムエル26:9



人々から人気を博したダビデは、サウル王に妬まれ、その妬みは憎
しみとなり、殺害のためつけ回されていた。そんな中、サウルはダ
ビデの所在の情報を得て、追って来た。それを知ったダビデは、夜
にその陣営に行ってみた。するとサウルと将軍アブネルや兵士達
は皆、熟睡していた。今こそ反撃のまたとないチャンスだ。

部下が、神が敵を渡された、殺させて下さいと言った。が、ダビデ
は決して手を下さなかった。その理由は、サウルが「主に油を注が
れた王」だからであった。だが、同時にダビデ殺害のための行動は、
主の御心に反するものである事も知っていた。その事について「主
は、必ず彼を打たれる」と信じていたので、ダビデは裁きを主に委
ねていたた。決して自分で復讐しようとはしなかった。

そのしるしに、サウルの枕元にある槍と水差しをこっそり持ち帰っ
た。「主が彼らを深い眠りに陥れられた」ので、皆、眠りこけて全
く気づかなかった。すべての事は主の主権の下にあり、眠りすら主
の支配だ。やがてサウルはダビデが二度までも、チャンスがありな
がら、自分を殺さなかった事実を知る。

そのダビデを「わが子ダビデ。おまえに祝福があるように」とサウ
ルはとうとう祝福した。人を憎み、呪う時、憎む本人が一番苦しい。
喜びも平安も無い。決して自分で復讐せずに、どこまでも主に委ね
て行くダビデの命を、主が堅く守られた。「復讐はわたしのする・
・わたしが報いをする」と言われる主に、裁きを委ねよう。
-----------
主こそ全ての主権を持っておられる方、最善をしてくださる。自分
の肉でしようとする事に気づき主に委ねよう。主が味方でいてくだ
さる。主の栄光のために成すべきことを見ていよう。