2021年01月18日(月)

「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地に行きなさい」創世記12:1



アブラハムの父テラが、出身地のウルを出て、カナンへと旅立った。
しかしカランまでやって来て、そこに住みつき、そこでテラは亡く
なった。その父を葬ったカランで、アブラハムは主の御声を聞いた。
「あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしの示す地へ
行け」と。人間の事情に関係なく、主の一方的な選びと召しであっ
た。

アブラハムは75歳の時に、主の召しに従い、一族と共にカランを出
て、カナンの地を目指した。ただ主の御声に従った。アブラハムの
信仰だった。信仰とは主の御声を聞いて、主に信頼して従うことだ。
「生まれ故郷」とは、自分の心のふるさとでもあり、心地良い場、
居場所、慣れ親しんだ生活、自分の拠り所だ。

そこは安心できて、周囲とも良い交流があり、生活の基盤が据えら
れていて、安定した場所だ。そこにとどまれば、経済的基盤もでき
ている。そこなら、物心共に主に頼らずとも生きて行ける。その安
定した場を出るという事は、それらをすべて捨てる事であり、ただ
ただ主のみに拠り頼むという事だ。非常に大きな決心だ。

見知らぬ地へ向かうので、何が起こるかも全くわからず、身の危険
もあるだろう。持ち物にも頼れず、人も頼りにならず、自分の知恵
も判断も頼れない。ただ主だけが頼りであり、主の言葉だけが行く
道を示し、照らし出す。私たちも「生まれ故郷を出て」、主以外に
大きく依存しているものから離れて、主だけを頼り、前進せよと言
われているだろうか。大きな祝福が備えられている。
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主の他に心に信頼を寄せているものがいくつもある。それなら主の
導き自体がわからないかも知れない。いつでも新しい道に旅だてる
よう身も心も身軽にしていたい。