2022年07月17日(日)

「イエスは彼に言われた『帰って行きなさい。あなたの息子は直っ ています』その人はイエスが言われたことばを信じて、帰途につい た」ヨハネ4:50



王室の役人が、カペナウムから主のもとに訪れた。ヘロデ王の宮廷
官吏で、地位も名誉も財もすべて持っていた。だがどうにも出来な
い事態が生じた。息子がもう危篤状態であった。人脈も財もあった
が、どんな医者も直せなかった。もう死にかけている。主の噂を聞
き、この方なら何とかして下さるのではと、30キロの道のりを必死
の思いでやって来た。

息子の癒しを願うも、主は「あなたがたは、しるしと不思議を見な
いかぎり、決して信じない」と言われた。「あなたがたは」であり、
彼だけでなく周囲の人々への言葉でもあった。ただ奇跡を見て喜ぶ
のではなく、その奇跡により、主が救い主である事を信じ、主に信
頼する事を求められた。

彼は、続けて癒しを願い、「主よ」に変わった。すると主は「帰り
なさい。あなたの息子は直っている」と。彼は、主が言われた言葉
を信じた。それで主をお連れするのでなく、帰途についた。彼にと
って、主を信じる信じないなど、問題でなく息子が直る事だけがす
べてであり、それだけが関心事だった。

しかし主は、そんな彼を信仰へと導かれた。御言葉に従い帰ると、
途中でしもべから息子が直った事を聞いた。それが、主の言葉を聞
いた同時刻である事を知り、彼も彼の家族も皆、信じた。息子の危
機により、一家を主を信じる信仰へと導かれた。私たちも御言葉に
従う時に、みわざを見る。そしてその度に信仰が強められて行く。
示された言葉に従おう。

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目の前の深刻な危機を何とかして欲しい、助けて欲しい。そんな時
の関心は、ただただその困難が無くなる事だ。しかし、主の関心は、
信仰を与えて下さる事だ。振り返ると、試練の度に、信仰を培い、
主を信じる信仰を少しづつ強めて下さった事を知る。、