2022年10月18日(火)

「主はレアがきらわれているのをご覧になって、彼女の胎を開かれ た・・」創世記29:31



レアに焦点が当てられている。レアとラケルは姉妹だった。しかし
ヤコブは妹のラケルを愛していた。ラケルとの結婚を望み、父親ラ
バンの下で7年間の労働した。だがラバンに欺かれ、姉のレアを与
えられた。だがヤコブは、尚も愛するラケルのために更に7年働い
た。

レアはずっと妹ラケルとの比較、嫉妬に生きてきただろう。妹より
先にヤコブと結婚したのだが、ますます劣等感は強くなって行っ
た。ヤコブの愛をどんなに渇望しても得られない。ヤコブの愛はず
っとラケルにあった。主はそんなレアをあわれまれ、レアの胎を開
かれた。主が悩みをご覧になったと「ルベン」と名づけた。

子の誕生で、夫の心が自分に向き、愛してくれると思ったろう。だ
がそうはならなかった。第二子シメオンは「主は私が嫌われいるの
を聞かれて」とレアが、主に祈った答えだった。次々と産み、最後
には「主をほめたたえよう」、ユダと名づけた。

どうやっても夫の気持ちが自分には無い、自分には向かない事で、
劣等感や嫉妬にさいなまれ、嘆き悲しみ苦しみ抜く中で、レアは、
主を見上げた。そして望みを主に置くようにと変えられて行った。
レアの女奴隷により、男児を得た時はアシュルと名づけ、レアは
「なんと幸せなこと。女たちは、私を幸せ者と呼ぶでしょう」と
言った。

レアはずっと満たされない寂しさと孤独の中で、主を見上げ、主の
愛と憐れみに目を向けて行った。主は、レアの不幸な境遇により、
ご自身に近づけられた。レアは主により満たされて行った。私たち
にも、様々な悩みや問題が来るが、主に近づけるためであり、必ず
それを通して主に近づけて下さる。新たに主を知って行ける。
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傷つけられた心も主との関係の中で回復を与えられ、顔を上げて立
つ強さを主から受け取る。苦しい経験が、主を通して現状を見るよ
うと変えられる。いつも主が近くおられるとは何と幸せなことだろ
う。