2007年03月16日(金)

「青年はこのことばを聞くと、悲しんで去って行った。この人は多くの財産を持っていたからである」マタイ19:22




この青年は、「殺してはなら
ない・・あなたの隣人をあなた
自身のように愛せよ」に対し
て「そのようなことはみな守
っております」と答えた。
しかし、貧しい人達に持ち物
を売り払って与えよと、言わ
れた途端、本当の姿が現れ出
た。「隣人をあなた自身のよ
うに愛せよ」との戒めが守れ
ていなかったわけだ。戒めを
守る事など絶対に出来ない。
主は、出来ない自分の本当の
姿に気づいてほしくて、一番
弱いところを突かれた。あえ
てそのところをあらわにされ
た。もっと聖書を読み、もっ
と祈れという事であれば、喜
んで従ったであろう。マルコ
では、主は「彼を見つめ、い
つくしんで」とある。この青
年を慈しんで、自らの姿に気
づけるように取り扱われた。
私達にも同様にされる。財産
自体は罪でも何でもない。し
かし、それが偶像になってし
まうと、神からあなたを離す
ものとなる。財産は富だけで
はない、愛する人、仕事、趣
味、名誉、地位・・神以上にそ
れらが心を占めてしまうなら、
明確な偶像だ。あなたの心に
は愛するもの、執着するもの
があるだろうか。悲しんで去
って行ったということになら
ないために、神の御手にそれ
らを渡そう。そうするなら、
それを正しい位置に置いて下
さる。
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一番握って離せないものは何
だろう。気づいたならそれを
神様に献げてみよう。有限の
自分が握っているものを無限
の御力をもつ神様が豊かに祝
福し何倍にもにして返して下
さるから。