2010年03月17日(水) 「弟子たちは、イエスが湖の上を歩いておられるのを見て、『あれは幽霊だ』と言って、おびえてしまい、恐ろしさのあまり、叫び声をあげた」マタイ14:26
「弟子たちは、イエスが湖の上を歩いておられるのを見て、『あれは幽霊だ』と言って、おびえてしまい、恐ろしさのあまり、叫び声をあげた」マタイ14:26
天地を創造された主は、自然界を支配されると共に、私たち一人一人の人生を支配し、試練の嵐をも支配しておられる。主が嵐に右往左往する弟子達のところに、湖の上を歩いて来られた。命の危険を感じ、強風と悪戦苦闘、舟を守るのに必死な弟子達は、向こうから来る影が主だとは思いもよらず、「幽霊だ」と恐怖にお ののいた。 叫び声を上げたほどの恐怖であった。すぐ直前に、五つのパンと二匹の魚の素晴らしい奇跡を体験したばかりで、主の大きな御力を見たばかりであった。しかし、突如の不意の事態に、目の前の事に心が奪われてしまい、主が飛んでしまい、頭に無く、忘れてしまった。 私たちも目の前の苦しい状況に飲み込まれると、その状況だけが見えて、主が見えなくなってしまう。主の支配が見えなくなると、状況に支配され、ほんろうされてしまう。今、心を痛めている事柄に、支配され、ほんろうされてしまっていないか。 試練の中なら、苦しい状況に飲み込まれてしまい、心固まってしまっているか、又、対人関係での相手のあの言葉、この言葉が心に突き刺さり、その事で一杯だろうか。「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と主があなたの前におられる。 主が支配者だ。目を主に転じ、その問題を主に委ね、支配して頂こう。舟に、問題に主を迎え入れよう。その時、事態が、主の手によって御心の通りに導かれて行く。 --------------- 困難やトラブルは生きている限り来る。その度に状況だけで頭が一杯になるより直ちに祈ろう。五つのパンと二匹の魚のように私達にも主の栄光を拝した経験があるはずだ。また主が助けて下さると、思い煩いが来る前にその問題を主に渡そう。