2010年07月17日(土)

「しかし百人隊長は、パウロのことばよりも、航海士や船長のほうを信用した」使徒の働き27:10

パウロが、ローマへと護送される事になった。他の囚人たちと共に、百人隊長に
引き渡され、ローマへの途上、船がクレテ島に停泊していた時だった。船長や航
海士たちはもっと施設の良いベニクスの港で冬を過ごすことを提案した。

しかし、パウロはもうこれ以上の航海は危険だと、強く反対した。パウロは神か
ら受けた導きによって主張した。「この航海では、きっと、積荷や船体だけでは
なく、私たちの生命にも、危害と大きな損失が及ぶ」と。

しかし、人々はパウロの言葉を信じる事なく、百人隊長も船長や航海士の方を信
じた。出航するや「ユーラクロン」という暴風に巻き込まれ、どうにもならず、
吹き流されるままになった。

船体を綱で巻き、翌日には荷物を捨て、3日目にはすべての船具を捨てた。助か
る最後の望みも断たれようとしていて、絶体絶命だった。人間の力や知恵や方策
ではもうどうにも出来なかった。

その時になって、人々はパウロの言葉に耳を傾けるようになった。パウロが語っ
た言葉が、その通りになり、実証される形になってしまった。

私たちにも、いつも様々な声が聞こえて来る。主のみ声と、その他の声だ。それ
は肉から湧く思いや判断、この世の価値観であったり、サタンからの声であった
りする。今、判断が必要なら、人間の経験や知恵でなく、聞くべきは主の御声だ。
御言葉に耳を傾けよう。

・・・・・・・・・・・・・
状況から、不安、恐れ、思い煩いが来るのではない。御言葉を信じないところか
ら来る。人々がパウロの言葉に耳を傾け出した時に、心が落ち着いて来た。見え
る状況でなく、御言葉を見つめ、信じる時に、暴風雨の中でも心は平安に守られ
る。