2013年04月16日(火)

「あなたは私にいったい何ということをしたのか。なぜ彼女が、あなたの妻であることを、告げなかったのか」創世記12:18 



カナンの地に入ったアブラムは、激しいききんに会い、そのききんを避けるために、エジプトに下った。「あなたの子孫に、この地を与える」と言われたに関わらず、安易に約束の地を離れてしまった。その時に、エジプト人は、美しいサライを見て、自分を殺すだろうと恐れた。それで、サライに、自分の妹だと言うようにと、策を講じた。そうすれば自分は生き延びられると。

異母妹ではあるが、故意に妻であることを隠すのであり、嘘をつくことであった。そうすればサライはどうなるのか。我が身を守るだけの、何よりも身勝手で、卑怯な保身であった。案の定、サライはパロの宮廷に召し入れられた。パロは、サライのゆえにアブラムを特別待遇とし、沢山の羊、牛、ろば、奴隷、らくだを与えた。しかし、主が介入され、パロとその家をひどい災害に遭わせられた。

サライは守られ、難を逃れ、アブラムと一族は送り出された。後に信仰の人と言われたアブラハムにも、このような失敗があった。飢饉という危機に際して、主に祈らず、自分の思いで、自分の判断で動いた結果、エジプトへ下ってしまった。又、そこで主を見上げる事が無かったので、罪を犯してしまった。まず肝心なことは、問題が起きた時に、第一に祈ることだ。主を見上げ、主に頼ろう。その時、主が進むべき道に導いて下さる。
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問題の早い解決だけを焦ると、祈りながらもいかにも良い方法が浮かんだら飛びついてしまう。御心を尋ねながら主からの確信を待とう。自分で動くと大きな遠回りをしてしまう。