2013年06月15日(土)

「そのために私は、高ぶることのないようにと、肉体に一つのとげ を与えられました」Uコリント12:7



パウロは、「肉体のとげ」に苦しめられていた。どんなとげなのか、
具体的な事は記されていないのでわからないが、激しい痛みにさい
なまれていた。パウロはその事を祈りに持って行き、肉体のとげを
去らせて下さるようにと、真剣に、必死に祈った。

そしてパウロが願った通りにではなかったが、祈りの答えが来た。
「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力
は、弱さのうちに完全に現われるからである」と。はっきりと御心
が示された。

パウロの具体的願いに対しては「ノー」が答えであり、肉体のとげ
がある方が、主の力が現され、主の栄光が現されると。それはパウ
ロが「高ぶることのないように」とのとげであった。そのゆえにへ
りくだらされ、謙虚にされ、主に拠りすがり、「キリストの苦しみ
にあずかることを知」り「キリストの復活の力を知る」ことができ
るものであった。

誰しも、苦しみに会いたくないが、深く主を知って行くことができ
る大きな恵みだ。パウロの答えは「ノー」だったが、高ぶりから守
られることであり「わたしの力は弱さの内に完全に現れる」、それ
がある限り、主の臨在がずっとあるということで、更なる恵みであ
った。
主は良い方であり、良いものしか与えられない。自分の願いとは異
なっても、いつも更に良いものを下さっている。

・・・・・・・・・・・・・
パウロは、とげについて祈ったから、「ノー」の答えがわかり、更
に素晴らしい主の御心がわかった。まず目の前の事態を祈りに持っ
て行こう。自分の思いの通りでなくとも、更に良いものを備えて下
さっている。