2014年01月17日(金)

「それから、アブラムはなおも進んで、ネゲブのほうへ旅を続けた。さて、この地にはききんがあったので、アブラムはエジプトのほうに、しばらく滞在するために下って行った」12:10 



アブラハムは再度召しを受け、カランを出発し、カナンの地に入った。そしてネゲブへ向かって旅を続けていた時、激しい飢饉に会った。そこで、エジプトに下った。飢饉が余りにも厳しく、命の危険を感じたのだろう。エジプトに下って、アブラハムは罪を犯してしまった。自分を守るために、サラを妹だと偽り、サラにも偽りを強要し、そのためサラはパロの宮廷に召し入れられる事となった。間一髪のところで主の介入があり、助け出された。

アブラハムの失敗は、厳しい飢饉が臨んだ時に、神を仰がず、神の御心を求めず、自分の知恵と判断で動いた事だった。それがエジプト行きであり、間違いであった。まず神に祈り、頼り、神に指示を求めるべきだった。私たちも信仰をもって歩み出した途端、厳しい飢饉が臨む。その時に驚き慌ててしまい、神が吹っ飛んで、自分で何とかしなければと、動揺し、立ち騒ぎ、とにかく自分を守ろうとする。

右往左往し、肉の方策を考え、肉で行動する。その結果、手痛い失敗をし、刈り取りをする事になる。自分で動かずに、「わたしを呼べ」と言われる主を呼ぼう。どんな飢饉であっても、主は手だてを持たれ、逃れの道も備えておられる。「立ち返って静かにすれば救われ、落ち着いて信頼すれば、力を得る」ことをよく覚えよう。
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慌てると自分の知恵や経験が先に動き始める。間に合わなくなってやっと主を仰ぐ。くり返す失敗だ。どんな状態でも、事を治めてくださるのは主だ。主よ!と呼びたい。