2015年11月16日(月)

「主よ。もう十分です。私のいのちを取ってください。私は先祖たちにまさっていませんから」T列王19:4


エリヤがバアルの預言者達と戦って、天から火を降らせるという、
驚くべき奇跡を成し遂げた後、非常なるストレスから心身消耗、燃
え尽き症候群のような状態に陥った。鬱となり、死にたいと願った。
疲れ果ててしまい、限界状態だった。エリヤはこの危機にどのよう
に導かれたのか。

「死にたい」と言ったエリヤを、神は一言も責められない。これは
何と大きな慰めだろう。私たちも程度の差はあれ、生活で、仕事に、
育児に、対人関係に、時に疲れ果てる。何もかもが重荷となり、気
力が無くなり、もう早く天に帰りたいというほど、落ち込むかも知
れない。しかし、そんな時、主は深くあわれみ、同情して下さって
いる。

主はエリヤをとがめも、責めもせず、思いやり、いたわり、休息を
与え、食事をさせ、元気づけられた。充分眠らせられ、まず心身の
休息を与えられる。極度のストレスに陥ると、正常な思考が出来な
くなってしまう。必要なものは休息だ。パンを食べ、水を飲んだ。
主ご自身が命のパンであり、命の水であられる。新たなる力を得て、
エリヤはホレブ山まで歩いた。

ほら穴でひきこもっていると、そこを出て、山の上に立ち、主の前
に立てと示される。エリヤの間違った思い込みを訂正し、主はエリ
ヤに新たなる使命を与えられた。再び、立たせられる。今、疲れて
いるなら、その状態を理解し、思いやって下さる主のもとへまず行
こう。
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疲れ、下向きになっている自分を、自分自身が受け入れられない場
合がある。主はすべて受け止めてくださる。下に下に行くとき、主
にすがろう。良い時にまた立ち上がれる思いを与えてくださる。