2016年03月17日(木)

「主は彼女に仰せられた『二つの国があなたの胎内にあり・・一つの国民は他の国民より強く、兄が弟に仕える』」創世記25:23



イサクとリベカに双子が生まれたが、生まれる前に「兄が弟に仕え
る」との御心が示されていた。だが、イサクはエサウを偏愛し、リ
ベカはヤコブを溺愛した。ヤコブは自らの知恵で、エサウから長子
の権利をだまし奪う。しかしエサウもまた一杯のレンズ豆と交換し
て「長子の権利を軽蔑した」。

エサウは、二人のヘテ人の妻をめとり、両親の悩みの種となってい
た。又、親たちも主の御心にそむき、イサクは自分のお気に入りの
エサウを祝福しようとする。するとリベカは夫イサクを欺いて、ヤ
コブが祝福を受けるよう画策する。この祝福は変更がきかないもの
であり、だまされたエサウは激怒し、弟ヤコブを殺そうする。

罪とは「的はずれ」だ。家族皆が、的をはずして行く。ヤコブは身
の危険に、家におれず逃亡。家庭崩壊だ。夫婦・親子・兄弟関係が
的をはずし、今で言う機能不全家族だ。ヤコブの家庭も同様だ。ヤ
コブの二人の妻、レアとラケルは激しく嫉妬し合う。リベカから偏
愛されたヤコブは、ヨセフを偏愛し、その結果、当然のごとく兄達
はヨセフを激しく妬み、憎み、父をだまし、異国へ売り飛ばすとい
う罪を犯してしまう。

しかし神は、彼らを導かれる。着実に祝福は成し遂げられて行く。
「地上のすべての民族はあなたとあなたの子孫によって祝福される」
とのアブラハムへの誓いを果たされる。ヨセフがエジプトで宰相に
なり、飢饉の中一族を救う。自分の肉の知恵、思いで動いて行く時、
何もかも的をはずして行く。御心に従う時に、秩序と平安、喜びが
あり、周囲にも主の栄光を現して行く。
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私たちはいつも的外れなことを一生懸命やってしまう。このような
者も救われ、ご誠実な神の導きの中に入れられていることを覚える
とき、感謝しかない。謙遜に明け渡していきたい。