2017年11月16日(木) 「信じない者にならないで、信じる者になりなさい」ヨハネ20:27
「信じない者にならないで、信じる者になりなさい」ヨハネ20:27
弟子たちが隠れていた家に、よみがえりの主が、ご自身を現わさ れた。「平安があなたがたにあるように」と。「弟子たちは、主 を見て喜んだ」。どんなに興奮し、嬉しかった事だろう。平安と 喜びに満ち溢れた。しかし、トマスだけが、その場に彼らと一緒 にいなかった。「自分だけがなぜ?」「自分のいない時に?」自 分がいなかったわけだが、自分だけがと、不満な思いだったかも 知れない。 「私たちは主を見た」と喜ぶ弟子たちに「その手に釘の跡を見、 私の指を釘のところに差し入れ、また私の手をそのわきに差し入 れてみなければ、決して信じない」と言った。そして八日後、ト マスが一緒にいる、弟子たちの部屋に、再び主が、ご自身を現さ れた。そのトマスに「あなたの指をここにつけて、わたしの手を 見なさい。 手を伸ばして、わたしのわきに差し入れなさい」と、トマスが言 ったそのままを言われた。「決して信じない」に対して「信じな い者にならないで、信じる者になりなさい」と。トマスの心の内 の思いを何もかも見透しておられ、そしてそれが主により受け止 められている。その主の愛に包み込まれた。 自分で見なければ、決して信じないと言ったそんな自分に、個人 的に向き合って下さった主。まるでまさにトマスのために、現れ て下さったような状況に、彼は、指を釘後やわきに差し入れずに、 「私の」主、「私の」神と、最高の信仰告白が溢れ出た。 -------------- 素直に信じると言えないかたくなな者の傍に来られ、身を低くさ れ信じるように導いてくださる主を覚える。大勢の中の一人では なく個人の欠乏に関わってくださる。私の主だ。