2020年01月17日(金)

「ハンナの心は痛んでいた。彼女は主に祈って、激しく泣いた」Tサムエル1:10



ハンナの時代は、士師の時代であり、イスラエルは堕落し、霊的に
酷い暗黒状態であった。偶像礼拝がはびこり、人々は不品行に陥り、
主の命令は無視され、自分勝手に生きていた。「イスラエル人は主
の目の前に悪を行ない、バアルに仕えた」とあり、「めいめい自分
が正しいと見える事を行なっていた」とある。

主は、その暗黒の中に、新たな霊的指導者を起こすために、ハンナ
を用いようとされた。祈りによって指導者を産み出そうとされ、主
はハンナが主に拠りすがり祈る事をご存じであった。「主がハンナ
の胎を閉じておられた」とあり、そのために胎を閉じ、ハンナの祈
りを引き出された。

ハンナは不妊の辛さ、ペニンナのいじめ、周囲の偏見による苦しみ
により、募る辛さと苦しみが極みとなり、祈りへと押し出された。
主に心を注ぎ出し、涙と共に一心不乱に祈った。その祈りの中で
「男の子を授けて下さいますなら、その子の一生を主におささげし
ます」との決心に導かれた。祈り終え、祭司の言葉をもらった時、
辛くて食事もできなかったハンナが、帰宅して食事ができた。

もう以前の顔ではなかった。平安になり、心はすっきり晴れやかに
なった。そして結果的に、その祈りは答えられ、指導者サムエルが
産み出された。私たちも祈りで、いつも経験する。苦しい中で主に
拠りすがり祈る時、状況は変わらずとも、自分の内側が変えられる。

御父に委ねるので、状況に関係なく、心に平安が与えられるのだ。
主はあなたの祈りによって、閉じられている道を開きたいと思って
おられるのかも知れない。ハンナのように、心をことごとく打ち明
けて祈ろう。
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祈りを通して神との生きた交わりが与えられる。包み隠せない思い
を打ち明け軽くなった心の中に御心を望む思いが湧いてくる。最善
は何かと思いを変えていける。