2024年08月16日(金)

「あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者 たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです」マタイ25:40



「靴屋のマルチン」という物語を聞いた事があるだろうか。ある
日、主がマルチンに現われ「明日、お前のところに行く」と言われ
た。マルチンは、もう嬉しくて〃たまらず、仕事をしつつ、窓を見
ていた。すると厳寒の中、雪かきの老人がいた。冷え切った老人を
家に迎え、温かいお茶を振舞った。次に、貧しい母親が寒そうに赤
ん坊を抱いていた。彼はその母子を家に招き、すっぽりくるめる暖
かい肩掛けを与えた。

主は、まだか〃と見ていると、少年が盗みをしたのを目にした。彼
は、少年のために執り成し、相手に一緒に謝った。夜になり、とう
とう主は来られなかったと、ひどく失望落胆した。すると主が「今
日、お前のところへ行ったのがわかったか」と言われ、何と主の姿
が、「雪かきの老人」「貧しい母親」「盗みをした少年」に変わっ
たのだ。

目の前の人に、手を差しのべるなら、それはまさに、主にしたのだ
と教えられた。いかに小さなものでも、あなたの手にあるものを、
必要としている人に与えるなら、主が受け取られ、あなたに豊かに
報いて下さる。「最も小さい者のひとりにしたのは、それは、わた
しにしたのです」と。又、「寄るベのない者に施しをするのは、主
に貸すことだ。主がその善行に報いてくださる」と。

又、逆に、「最も小さい者たちのひとりにしなかったのは、わたし
にしなかったのです」とも言われている。そして行ないと真実をも
って愛して行く時、神の御前に心を安らかにされると。そして求め
るものは何でも神から頂けて、祈りが答えられると。
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主の恵みと愛ははかりがたく大きい。その恵みに反して人を愛する
ことができない者だ。愛を持って人に接することは簡単には出来な
い。主に求めなければ出来ない。祈ろう。