2024年10月17日(木)

「主はモーセに告げて仰せられた。『イスラエル人に、引き返すよ うに言え。』」出エジプト14:1



モーセのもとにエジプトを出た大勢の民を、主は「荒野」へと導か
れた。だが、荒野を進み行く時に、途上で、主は「引き返すように」
と言われた。引き返して、海辺で宿営するようにと。「え!なぜ?
どうして?」まさに追っ手が迫るやも知れず、少しでも遠くへ、一
刻も早く進まねばならないのに。引き返せとは、「なぜ?」。

そうこうしていると、パロの考えが変わった。壮年男子だけでも60
万、エジプトとしては、膨大な労働力を失う事になるのだ。自ら精
鋭部隊を率い、エジプト軍の全戦車で、民を追跡した。民が目を上
げて見ると、何とパロの軍勢が迫っていた。引き返せとの命令に従
ったがために、追いつかれてしまい、一体どういう事なのか。民は
「非常に恐れて主に向かって叫んだ」。

すぐ背後に精鋭部隊の追っ手が迫り、どんなに不安で恐怖だったろ
う。なぜ、主は途中で引き返せと言われたのか。「彼が彼らのあと
を追えば、パロとその全軍勢を通してわたしは栄光を現わし」と、
「栄光を現わすため」と言われた。私たちもどうだろう。「主に従
ったのになぜこんな事が?」「どうしてこうなるのか?」と厳しい
試練を通る事があるが、深いご計画があり、「主の栄光のため」だ
と。

その苦しみを通して、主の栄光が現わされる。その時に「恐れるな。
しっかり立って、主の救いを見よ」と。「主が戦われるから、あな
たは黙っていよ」と。恐怖におののく民に「恐れるな」。民が戦う
のでなく、「黙っていよ」と。主に信頼して、静まる時、主の救い
を見る。主ご自身が戦われるからだ。
-------------------
いつも見えるところでなく、主の御言葉に従う訓練をさせられる。
どれだけ、完全な主の戦いを待ち望んでいるだろうか。自分の知恵
や経験で動かず、主を信じて待ち望もう。