2010年11月15日(月)

「主よ。そのとおりです。ただ、小犬でも主人の食卓から落ちるパンくずはいただきます」マタイ15:27


「主よ。ダビデの子よ」と、悪霊につかれた娘の救いを、彼女は本気で、一心に主に叫び求めた。主は、心から叫び求める願いに、必ず答えて下さるのではないか。私たちはそう思う。しかし、主は一言も答えられない。切なる、必死の求めに全く沈黙されたままだった。

そこに弟子たちがイライラし、うるさがり、不満を言って来たので「イスラエル以外には遣わされていない」と言われた。彼女はその言葉で悟った。自分はダビデの子ではない。異邦人であり、ダビデの子よ、という資格はない。それで、ただ「主よ」と、更にへりくだり、「ひれ伏して」助けを願った。

身を投げ出し、徹底的にへりくだり、ひれ伏した。それは、主の答えを引き出した。しかし答えは「子供たちのパンを小犬に投げてやれない」だった。それは彼女への試しであり、小犬と認めて、尚も求めて来るかどうかを見られた。彼女は「主よ。そのとおりです」と小犬だと認めた。

なかなか認められないものだ。普通、自分では「いえいえ私などは」と言うが、人から「その通り」などと言われたら、カチンと来るものだ。彼女には信仰があった。小犬でも、豊かな食卓からのパンくずはもらえる。恵みと慈しみの主だと信じきっていた。主はその信仰を立派だと驚かれ、喜ばれた。願い通りになるよ
うにと、娘は癒された。
--------------
主よ、そのとおりの者です、しかし、あなたしか助けて下さる方はありませんと何処まで主の前にへりくだり、あきらめずに求めよう。本気で主の助け、導き、慰めを求める者に、主はご自分をはっきりと現して答えを下さる。