2011年11月15日(火)

「主に帰れ。そうすれば、主はあわれんでくださる。私たちの神に帰れ。豊かに赦してくださるから」イザヤ55:7



ベツレヘムが飢饉に見舞われた。エリメレク一家は、神の約束の地にとどまって、危機を乗り越えるか、飢饉の心配なく、食物が豊かにある隣国モアブに移り住むか、二つの選択肢が目の前にあった。結果的に、一家はモアブ移住を選択し、神の約束の地を離れてしまった。飢饉から脱し、最初は快適な豊かさを楽しんだ。
しかし、長くは続かず、夫と二人の息子が死んでしまった。どんなに辛かっただろう。

神の約束の地を離れ、家族の幸せを求めて、モアブに移ったはずが、苦しい辛い刈り取りをする事になった。やがて故郷が豊作になった事も聞き、約束の地に、神のもとに帰ろうと、帰国の決心をする。嫁のルツもナオミの背後に真の神を見て、その神に従うべく、ナオミと行動を共にする。

帰郷すると、女たちは「まあ、ナオミでは」と言い、ナオミは「私をナオミと呼ばないで、マラ(苦しむの意味)と呼ぶように」と言った。「全能者が私をひどい苦しみに会わせた・・満ち足りて出て行ったが、主は私を素手で帰された。主は私を卑しくし・・辛い目に会わせられた」と。

しかし、それは自らの選択の結果であった。だが、神に立ち返ったナオミは大いに祝福された。ルツとボアズの結婚により、家は再興、「素手で帰された」と言ったその手で、孫を抱くことになり、その孫からダビデが出ることになる。神のあわれみは尽きる事がない。豊かに赦し祝福して下さる。
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失敗したと気づいたらすぐに立ち返ればいい。そこにまた主の備えがある。今日一日、神様から離れてしまったと思える日にも、私達のすることは、ただ帰るだけだ。