2016年10月16日(日)

「『・・主がこの町を滅ぼそうとしておられるから。』しかし、彼の 婿たちには、それは冗談のように思われた」創世記19:14 


アブラハムは神の御声に従い、慣れ親しんだ土地を出て、約束の地
へと立つが、甥のロトも一緒に旅立った。神の祝福により、段々家
畜も増し加えられ、所有物も増え、双方の使用人同士でもめ事が起
きた。もうこれ以上一緒に暮らす事は困難となった。そこでアブラ
ハムはロトに別れる事を提案した。

選択権はロトに与え、ロトは、よく潤っていたソドムとゴモラを選
んだ。祈る事もなく、見えるところ最良の地を選んだ。アブラハム
はカナンに住んだ。ロトは「ソドムの近くまで」天幕を張った。ソ
ドムの人々はよこしまで、非常な罪人であった。ロトは、最初は近
くまで行った。しかし次にはソドムの門に座っていた。門に座ると
は、町の有力者ということだ。いつしか町に入り、地位を得ていた。

そして、その町は余りの罪深さに滅ぼされる事になる。ロトは祈っ
たのでもなく、おじと同行するのが得策と、おじについて行った。
別れる時の選択も、神を仰ぐ事なく、どこが自分により有利かで決
めた。不道徳なソドムの近くに行ったのも、自分は大丈夫と思った
からだった。

しかし大丈夫ではなく、段々と、いつしかソドムに入り込んでしま
った。この世での評判、名誉を得た。たっぷりこの世に浸り、この
世の富、楽しみ、地位を手にしているロトに、この地が滅びると言
われても、娘婿は冗談にしか思えなかった。結局、娘婿も妻も救う
ことができなかった。主を仰ぎ、御声を聞き、従う歩みの幸いを見
せられる。

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ロトは自分は大丈夫と思い、世の美味しいところ取りをしながら、
少しづつ〃流されて行った。世に流されている事に気づかぬままに。
証しの力も失せ、娘婿は滅びを冗談だと思った。逆に地道に少しづ
つ〃主と交わりを培って行くなら、どんなに揺るぎない歩みだろう。