2017年03月16日(木)

「あなたのあわれみは大きい。主よ。あなたが決めておられるように、私を生かしてください」詩篇119:156


星野富弘さんは、脊椎損傷のため、首から下が全く動かない身体に
なってしまった。深い苦しみと悲しみ、絶望の中にいたが、聖書に
触れ、主の救いに入れられた。主と出会い、人生が一変した。ある
時、口は動くので、絵筆を口にくわえてみた。花の絵を描き、様々
な花の絵を描き続けた。

この絵と共に、心から湧き出る詩が、沢山の人々の心を捕らえ、深
い感動を与えている。多くの傷ついた人々の心を癒し、温めている。
彼は神を信じたからと言って、身体の奇跡的いやしがあったわけで
はない。状況は何一つ変わらない。神を信じても良い事はないのか。

いや、そうではなく、むしろ彼が不自由な身体という、主の御心を
しっかり受け止め、受け入れ、その中で感謝して生きているからこ
そ、人々を励まし、力づけ、引き上げて行く事が出来る。感動を与
える。私たちも一人一人の境遇はそれぞれ全く違う。ある人は難病
かも知れない。ある人は障がいを負い、また様々ななハンディがあ
るかも知れない。

しかし、それぞれが主から与えられた、境遇を受け入れて、そこで
生きて行く時に、神の御心を実現して行くことになる。与えられた
境遇、状況を受け入れる時、周囲にそれがどんなに大変に見えても、
本人には平安と御霊の喜びが来る。今、必要なのは、環境を受け入
れることだろうか。もし、出来なければ、そのまま祈り、そう出来
るよう助けを求めよう。御霊が働き、助けて下さる。
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受け入れられない現実を前にして、逃げられるものなら逃げてしま
いたいと思う。その心が変えられ、主のされることを完全に受け入
れ、更に讃美して生きていける姿に心が震える。主の決めておられ
るようにとの祈りは本当に難しい。