2018年10月15日(月) 「『子どもたちよ。食べる物がありませんね』彼らは答えた。『はい、ありません』」ヨハネ21:5
「『子どもたちよ。食べる物がありませんね』彼らは答えた。『はい、ありません』」ヨハネ21:5
ペテロは、大好きな主を裏切ってしまった。その心はどんなものだ ったろう。主に合わせる顔がない。心は暗たんたるものであった。 深い痛みと後悔、虚無感。重い心でなすすべなく、かつて主に従っ て行くために、捨てた網を再び取り、漁に出た。しかし魚は一匹も とれない。 かつてはベテラン漁師であり、漁においては自負があった。追い打 ちをかけられるように、ますます打ち砕かれ、惨めで、どん底だっ た。そんな時、主から御声が臨んだ。「食べる物がありませんね」 正直に自分の状態を認めた。「はい、ありません」まさに実情だ。 そして、これがいつも回復への秘訣だ。自分には無い、無力である 事を、正直に認める事だ。 愛が無い、能力が無い、信じられない・・。その時「右側に網をお ろしなさい」との指示が来た。彼らは、ただ言われる通りに、網を 右側に下ろした。すると網が引き上げられないほどの大漁だった。 どのような中であれ、主の御声に従う事が大切だ。無力で構わない。 御声に従う時、神の力が臨み、みわざを見る。 主の方から臨み、ペテロを回復させて下さった。「主よ。あなたは いっさいのことをご存じです」と、ペテロはいっさいを主に明け渡 した。主はペテロを聖霊に満たし、主の昇天後、再び大いなる働き のために立てられた。どんなに失敗しても、落ち込んでも、その時 の、主からの語りかけに一歩従おう。今、主の示しがあるなら従お う。 --------------- 無力を覚える時、主を仰げば一方的に注がれる恵みに気づく。何と 慰めだろう。愛が無い、能力が無いとしみじみ認める時が最も近く に主を感じる時だ。素直に主に従える。