2024年07月16日(火)

「ヤコブはレアよりも、実はラケルを愛していた。それで、もう 七年間ラバンに仕えた。主はレアがきらわれているのをご覧にな って、彼女の胎を開かれた」創世記29:30



姉レアと妹ラケルがいたが、ヤコブはラケルを愛していた。だがレ
アもヤコブを慕い、ずっとラケルと比較し、嫉妬や劣等感で生きて
きただろう。ヤコブはラケルとの結婚のために、7年間働いた。し
かし、父親から習慣との事で、姉が先とレアと結婚させられた。ヤ
コブとの結婚により、レアは更に劣等感にさいなまれた。ヤコブの
愛はラケルにあり、レアがどれほど渇望しても得られない。

主はそんなレアをあわれまれ、胎を開かれた。「ルベン」と名づ
け、主が悩みをご覧になったと。赤子誕生で、夫の愛が自分に向く
と思ったが、それは無かった。第二子シメオンは「主は私が嫌われ
いるのを聞かれて」とレアが主に祈った結果だった。そして次々と
産み、最後はユダ「主をほめたたえよう」と名づけた。

どんなに求めてもヤコブの愛を得られない、孤独や寂しさ、苦しみ
の中で、主に向くようにレアは変えられて行った。苦しみ抜いたそ
の時に、主を見上げ、ヤコブから主へと求めが移り、主により満た
されて行った。レアの奴隷が男児出産時は、アシュルと名づけ、
「なんと幸せなこと。女たちは、私を幸せ者と呼ぶ」と言った。

ヤコブは晩年、神の約束の地カナンにある先祖の墓、アブラハムと
サラ、イサクとリベカの墓にレアを葬った。自分もそこに葬るよう
にと。最終的にレアはヤコブの妻として尊ばれた。自分の願い通り
では無い場にいる時、他のものではなく、主に求め、主に心を埋め
て頂こう。主は豊かにあわれんで下さる。
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自分の努力ではどうしようもない事に向き合わされるとき、心底、
主を求める。その心を主は受け止め、豊かに守り導いてくださる。
何と幸いだろう。主に向き、求め、委ねていよう。