2008年10月16日(木)

「私は、ほんとうにみじめな人間です。だれがこの死のからだから、私を救い出してくれるのでしょうか」ローマ7:24



ある牧師が証ししている。
神学校を卒業、実際の働きに
船出した。意気揚々、自信満
々、やる気満々だった。無牧
の小さな教会の牧会を始めた
が、それからの幾年間は、見
事に自信をくつがえされ、打
ちのめされるものだった。何
一つ、自分の思うようにはな
らなかった。自らの無力、無
能を見せつけられた。群れを
養う事ができず、教会を去る
人々も出て、ついに八方ふさ
がりで、完全に行き詰まって
しまった。もう一歩も進めず、
まさにどん底だった。なすす
べ無く、詮方尽きて、もう牧
師を辞めようと思った。燃え
尽きて、落胆と無力感におお
われていた。しかし、そのど
ん底で主の愛に触れた。どん
底こそが真の恵みであった。
主は決して責めも裁きもされ
ず、愛でおおって下さった。
「わたしに任せてごらん、わ
たしがしよう」と優しく包ん
で下さった。それ以来、変え
られた。自分が拠って立つ所
が自分の力や気力や自信では
なく、神の変わらない愛であ
る事を知った。それまで自分
はやれば出来ると思っていた
し、出来ないはずは無いと思
っていた。もがきの中で、自
己憐憫、怒り、失望、不平不
満で一杯であった。砕かれた。
もう自力ではない、主の恵み
の中で生かされ、平安と安堵
で一杯だ。しんどい苦しい状
態なら、恵みの領域がある事
を知ろう。
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神様!と祈りながらも、自力
で戦ってしまい、しんどく苦
しい失敗を繰り返してしまう。
最初から何もできない事をご
存知で、なお愛して下さる神
様に感謝でいっぱいだ。