2014年09月14日(日)

「見よ。主が彼のかたわらに立っておられた・・わたしはあなたが横 たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫とに与える」創世記 28:13 

         

ヤコブは兄エサウを欺き、祝福を奪い取った。そのためエサウの激
しい怒りで、家におれなくなり、出る事になる。独りきりで、寂し
い荒野で日が暮れた。今後の不安や恐れ、孤独感に襲われた事だろ
う。そんな窮地で神に出会う。「わたしはあなたと共にあり、守り、
この地に連れ戻す」との約束を得る。

結果的に、その通りに成就された。伯父ラバンのもとに身を寄せる
事になるが、この伯父により訓練を受ける事になる。伯父にだまさ
れ、レアとラケルという二人の妻のために14年の労働、更に6年、
計20年の厳しく辛い労働をする。だましたヤコブはラバンにだまさ
れる事になる。

やがて神の時が来て、故郷に帰る事になる。自分のして来た事で、
エサウに会うのが恐ろしい。皆殺しにされるのではないか。肉の知
恵を絞り、策略を練り、備えるが、最後の不安と恐怖がどうにもな
らない。ヤコブの問題は、兄との再会だけでなく、「人を押しのけ
る者」という根本的な性質、強い自我、エゴ、自己中心という罪に
あった。とうとう神が、ヤボクの渡しで、ヤコブを捕らえ、砕かれ
た。

ももを打たれ、自分の足では立つ事ができず、杖に寄りかかった。
肉の知恵と肉の力で生きて来たヤコブが、全面的に神に拠りすがる
者に変えられた。「あなたがわたしを選んだのではなく、わたしが
あなたを選び」神ご自身が握り、追いかけ、神の約束を成就される。

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主が語られた言葉は、主が成就される。神の時に、目に見える形で
その通りになる。そのプロセスの苦しみや試練をも、信仰を練られ
るために用いられる。どんな苦しみの中にも希望があり、光があ
る。