2016年02月13日(土)

「マリヤはその良いほうを選んだのです。彼女からそれを取り上げ てはいけません」ルカ10:42


大変よく知られているマルタとマリヤの姉妹の箇所だ。どちらも、
主を大歓迎し、もてなしたいと願った。姉のマルタは、居心地良い
場所を作るため、念を入れて掃除し、又、料理の献立も、主のため
にベストなものを考えた事だろう。強いられてでなく、喜んでした
事だった。

ところが、段々夕食の時刻も迫り、焦り、イライラして来た。喜ん
で始めた事がしんどくなって来る。マリヤを見ると、何もしていな
い。腹が立ち、主に文句を言う。だが、マリヤは怠けているのでは
なく、一心に主の言葉に聞き入っていた。一言も聞き漏らすまいと
の真剣さだった。

そして主は、マルタに、マリヤから御言葉を聞く事を取り上げては
いけない。マリヤは良い方を選んだと言われた。みことばに聞き入
るのは非常に重要な事だ。まず聞かない限り、従うことが出来ない。
どう従って良いかわからない。そのため聞く事は、主を愛すること
だ。しかし容易な事ではない。動く方が楽で、たやすい。

そのため、とにかく動く事で、奉仕で、神を愛していると思いたい。
だが、主は聞く事が、どうしても必要なただ一つの事と言われた。
「わたしのことばにとどまるなら、あなたがたはほんとうにわたし
の弟子」「わたしにとどまり、わたしのことばにとどまるなら・・叶
えられる」と。御言葉によって、奉仕する時、喜びと平安に守られ
る。

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「どうしても必要なことは、一つだけ」と言われた。必要な事は
色々あると言われなかった。一つと。あれもこれも必要なのでは無
い。一つだけだ。御言葉を聞くことは、自動的にはやって来ない。
マリヤは「選んだ」。選択が必要だ。