2016年03月15日(火)

「サウルは槍でダビデを壁に突き刺そうとしたとき、ダビデはサウルから身を避けたので、サウルは槍を壁に打ちつけた」Tサムエル19:10




サウル王は、ダビデが連戦連勝で、民の人気を博して行く姿に心穏
やかではなかった。女たちが、笑いながらサウルとダビデを比較し、
ダビデを賞賛した時に、妬みが燃え上がった。その妬みは、憎しみ
となり、相手を殺害したいほど激しいものとなって行った。そして、
サウルはダビデを殺す事を息子ヨナタンや家来に告げていた。

しかし、ヨナタンはダビデを非常に愛していた。そのためヨナタン
は、ダビデの命を助けるように動いて行く。父サウルに、ダビデの
功績を告げ、どんなに王のために益となっているかを示し、懸命に
とりなしをする。サウルは、息子の言う事を聞き入れ、ダビデを殺
さないと誓った。それでヨナタンはダビデをサウルのもとへ連れて
行き、再び、ダビデは以前のようにサウルに仕えた。

そんな中、ダビデが戦いで大勝利して帰還した時に、サウルに悪い
霊が臨んだ。何と、サウルは、ダビデに槍を投げつけ、壁に突き刺
し、殺そうとした。ダビデは身を避けたので、難を逃れた。息子の
さとしを聞き入れたサウルだが、戦いに大勝利するダビデを見ると、
やはり妬みが燃え上がった。

どこまでも追い、殺そうとする。サウルは、ダビデが王位に立つ事
を知っていた。しかしサウルは、受け入れられず王位に執着した。
そうではなく、絶えず主を見上げ、主から来るものを感謝して受け
取り、満足するならどんなに平安で幸いだろう。
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陰険な罪はどこまでも追って来る。気づく度に悔い改めなければ、
サウルのように弱い私たちもすぐに支配されてしまう。内に湧い
てくる苦い根は強い。主に渡して逃れよう。