2016年06月14日(火)

「人の心の高慢は破滅に先立ち、謙遜は栄誉に先立つ」箴言18:12 



サウル王は、初めは良かった。謙虚に神に仕え、民にも良く思わ
れていた。ところが王の座につくと、謙虚さを忘れ、心高ぶり、
初心から離れて行った。部下のダビデは戦いで、次から次へと手
柄を立てた。民の人気はダビデに向いた。女たちが笑いながら言
った「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った」との言葉に、プ
ライドはひどく傷ついた。

サウルは怒りに燃え、妬みは憎しみへと増幅して行った。憎しみ
は殺意へと発展して行く。もしサウルが信仰に立ち、神を見上げ
ていたなら、どんなにダビデが賞賛を受けても、妬みの誘惑から
守られ、心は平安であったろう。自分に王位が与えられているの
は、それは神による事であり、神の恵みであり、神よりの賜物だ。

そして忠実で、優秀な部下が与えられているのであって、どんな
に感謝な事だろう。信仰により、神視点に立つなら、感謝しかな
い。しかし、サウルは神に従うところから離れ、プライド、体面、
虚栄心のとりことなり、屈折した感情は、妬みの対象であるダビ
デに向かった。その嫉妬は殺意となり、ダビデへの攻撃となり、
実際、ダビデに槍を投げて突き刺そうとした。

ダビデが荒野にいる事がわかると、何と三千人を引き連れて向か
った。それも敵との戦いでは無く、一人の部下を倒すために。神
から離れ、肉の感情に、思いに、欲望に振り回される、悲惨な姿
を見せられる。へりくだり、すべての道に主を認め、主に従う時、
道をまっすぐにして導いて下さる。へりくだって、目の前の状況
に主を認めて行けたら、どんなに幸いだろう。
--------------
感情に振り回されれば必ず失敗する。すぐに主に祈ろう。主を脇
に置くなら、自分が正しいとの肉の感情に動きたい者だ。失敗の
前に早く気づけますように。