2017年02月12日(日)

「そのために私は、高ぶることのないようにと、肉体に一つのとげ を与えられました」Uコリント12:7


私たちは様々な境遇に遭遇する。ある時は、技術や能力を必要とさ
れる難しい仕事に直面する。自分に合っていないと思う。他の部署
だったら、他の分野だったら良かったのにと悩み、悶々の日々だ。
また、対人関係でも、何でこの人がという相手が目の前に置かれる。
苦手で全くうまく対応できない。この人さえいなければ、自分の人
生快適なのに、日々悩まされる。

ストレスが身体にも出て来て体調不良になって来る。パウロではな
いが、「これを去らせて下さい」と祈りに祈る。しかし、取り除い
て下さいの祈りは、幾ら祈っても聞かれない。その祈りの答えは
「ノー」なのだと知る。ちゃんと答えて下さっている。そこで祈り
を変えて行く。

では、この状況で、教えようとされている事を教えて下さいと。現
状と、思いを、まず祈りに持って行ったからこそ、「ノー」の答え
を得て、次の展開へと導かれる。何よりもまず、率直に主のもとに
持って行く事が大切だ。祈りが変えられて行くと、段々と見えて来
る。

自分の砕きのために、「これを」去らせて下さいと願った「この」
事こそが、必要であった事。いかに自分が強情で自我の強い者であ
るか、自分の内側が照らされた事。この試練を通して、真剣に主に
拠り頼むことを身をもって経験できた事。もしこれが無ければ、自
分は高ぶったままであった事に行き着いて、後の日には心からの感
謝を献げることになる。

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これまでを振り返った時に、これさえ無ければという、その事によ
り、高ぶりから守られたと知る。高ぶらないためのとげであった事
を知る。主のみ思いは何と深い事だろう。いつの時も恵みは十分で
あった事を知る。