2018年08月15日(水)

「たとい法令にそむいても私は王のところにまいります。私は、死ななければならないのでしたら、死にます」エステル4:16



ハマンの悪巧みにより、ユダヤ人絶滅の危機が臨んだ。ハマンが王
を巧く動かし、ユダヤ人根絶やしの承認印を得た。モルデカイは、
エステルから送られた宦官に、事情を告げ、エステルに伝えるよう
頼んだ。民のために、王のもとへ行き、王のあわれみを求めるよう
にと。だが、エステルとて、王に召されないで、王のもとへ行くな
ら死刑だ。

エステルは、民に三日三晩断食をして祈ってくれるよう頼んだ。エ
ステルはこの危機に黙っていれば、命は助かり地位も安泰だ。しか
し同胞を救うため、死ななければならないのなら、死ぬと、命をか
けて王に民の救いを求めた。王は、エステルのために動いてくれた。
そして結果的に、民族絶滅の危機を救う事になった。

エステルを通して学ぶ事が出来る。捕囚の民として異国で生まれた
のも、王妃になったのも、この時のためかも知れない。私達も生い
立ち、成育歴がどんなものであっても、今に至るまでの過程は神の
摂理であり、ご計画だ。今、どんなに思い通りでない場であっても、
困難な現実であっても、今の場所で神の御心があり、計画がある。

今、置かれた所であなたの使命がある。エステルは大変難しい状況
で、死を覚悟して、自分自身を明け渡した。その明け渡したエステ
ルを、主はユダヤ民族の救いのために用いられた。危急の事態が起
きた時、方策や解決手段を捜し回る。しかし方法ではなく、全く明
け渡した人を通して、神はみわざをされる。今の場で、神はあなた
を用いられる。
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今この場所で自分にしか出来ない事があるのでは、もしかしたら、
と思い当たる事はないだろうか。逃げずに祈りたい。今わからなく
ても神のご計画の中にいる。尋ねていこう。