2019年01月15日(火)

「『手を伸ばして、その尾をつかめ』彼が手を伸ばしてそれを握ったとき、それは手の中で杖になった」出エジプト4:4



モーセは、突然主から「今、行け。あなたをパロのもとに遣わす」
との言葉を受け、どんなに驚き、困惑した事だろう。民をエジプト
から連れ出す指導者とすると。「何を今さら?」。かつて王子であ
り、地位、栄誉、富、権力、人脈、すべてを手にしていた彼は自信
に満ち、40才の時に、イスラエルを救うのは自分とばかりに、勇み
立った。

しかし同胞から拒絶され、失敗し、ミデアンの地へ逃亡。その後、
40年の遊牧生活を経て、すでに80才になっていた。かつての野心も
独善的な正義感も失せ、羊を飼う長い歳月に、家庭も持ち、平穏な
日々に小さな幸せも感じていただろう。このまま穏やかに人生を全
うしたい。それに今や地位も力も何も無い。一介の年老いた無力な
羊飼いに何が出来よう。

尻込みするモーセを、主も承知だとばかりに、説得して行かれる。
そして羊飼いの杖を「それを地に投げよ」と言われ、地に投げると
蛇になった。次に「その尾をつかめ」と。荒野でモーセは蛇の恐ろ
しさを知り、尾をつかむ事の危険性を知っていた。主の命令に従い、
信仰によってその尾をつかんだ。すると杖になった。それは神の杖
とされていた。その杖を手に取り、しるしを行なうよう言われた。

モーセは、神の杖を持ち、エジプトへ帰った。羊飼いの杖を神の杖
として用いられるのだ。それは特別なものでなく、普段モーセが使
っていた古びた杖だ。主は、無いものではなく、あなたの手にある
ものを用いられる。一旦地に投げたように、それを一旦献げるなら、
きよめて神の栄光のために用いて下さる。「あなたの手にあるそれ
は何か」と問われる。
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主に従おうとする時に、力が無い事や何も持っていないと、ない物
に目が行き知りごみをする。何もしなければ失敗もないが、祝福も
ない。今もっている物を主に献げて前進する事を主に願おう。