2019年07月15日(月)

「ヤコブ自身は、彼らの先に立って進んだ。彼は、兄に近づくまで、 七回も地に伏しておじぎをした」創世記33:3

ヤコブは主から帰郷を命じられ、とうとう兄との対面の時が来た。
激怒の兄に殺されそうになり家を出たので、恐怖しかない。祈るの
だが主を信頼しきれない。兄が恐い。考えられる限りの方策を用い
る。兄へのなだめの贈り物を先頭に送り、次にしもべたち、その後
に家族を送り、自分は一人残った。もう少しで故郷だ。どうすれば
よいのか。悶々状態だ。

家族皆殺しにされるのでは。恐怖は恐怖を呼ぶ。祈るのだが、根が
信じ切れないので、恐怖は無くならない。人生最大の窮地だったろ
う。その時にある人が、ヤコブと格闘した。ヤコブが格闘したので
なく、神だった。神主導だ。主がヤコブの苦しみを解決しようとさ
れた。この格闘で、主がヤコブのもものつがいを打たれたので、も
ものつがいがはずれた。

神主導で、ヤコブのどうにもならない強い自我を打たれた。ヤコブ
は砕かれた結果、別人になった。恐れて皆を前に行かせ、自分は最
後尾にいたのが、何と自分が先頭に立って、兄に会いに行ったのだ。
そうすると、兄はすでにヤコブを赦しており、和解が与えられた。

主がヤコブに大きく関与された。これはともかくもヤコブが祈った
祈りの答えだ。「わたしは、あなたをこの地に連れ戻す」との約束
が与えられていたのに、信じる事ができないで、恐れおののいてい
たヤコブ。
しかし主はご自身の約束を成し遂げられる。器を造り上げられる。
あなたもヤコブ同様、主に握られている。問題を通して砕き、練り、
聖め、御子のかたちへと造られる。主により変えられて行く。

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ヤコブは苦しみの20年により、砕かれ、練られ、造られて行ったの
だが、最後の兄への恐怖がどうにもならなかった。信じきれず、委
ねきれず、身動き取れない。そこに主が関与された。逆に、主にし
て頂くしかどうにもならない状況こそ、大きな恵みだ。