2020年10月15日(木)

「エリヤは、私たちと同じような人でしたが、雨が降らないように祈ると、三年六か月の間、地に雨が降りませんでした。そして、再び祈ると、天は雨を降らせ・・」ヤコブ5:17



エリヤはアハブ王のもとへ行き、2、3年雨が降らないと告げた。
つまり饑饉になると。アハブは極悪王であり、機嫌を損ねるなら、
即、打ち首だ。殺されるかも知れない中、エリヤは主に従った。ど
んなに勇気が要ったろう。そしてエリヤも雨が降らないよう祈った
とある。

主はエリヤをアハブから隠すために、次にケリテ川へ行くようにと
指示された。カラスにより養うと。レビ記によるとカラスは汚れた
鳥であり、叉、饑饉の中、カラスが食べずに、食物を運ぶなど有り
得るのだろうか。しかし彼は「主の言葉の通りにした」。カラスで
はなく主を信じた。川が涸れると、次に「シドンのツァレファテへ
行け、やもめに養わせる」と。

シドンはイゼベルの出身地で、バアル信仰のはびこる異邦の地だ。
やもめとは、当時社会的にも非常に貧しい人々だった。大丈夫なの
だろうか。しかしエリヤは主を信じ、主の言葉に従い「出て行った
」。エリヤの信仰だった。そして町の門で、やもめに出会い、水を
飲ませてもらうよう頼み、一口のパンも頼んだ。

すると彼女は一握りの粉だけが残っていて、最後の食事をして死の
うとしていると。何という驚くべき悲惨な状況だろう。しかしエリ
ヤは状況ではなく、見える所ではなく、主を見て、信仰に立って主
に従った。「まず私にパンを下さい」と。そうするなら粉と油は無
くならないと。

主の言葉の通りに従うという、エリヤへの主の訓練だった。エリヤ
はスーパーマンでも超人でもなく、「私たちと同じ」普通の人だと
言っている。目の前の御言葉に従えるよう、主に助けを求めて祈ろ
う。大きな素晴らしい祝福にあずかる。
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カラスや川や、やもめを見ず背後におられる主をしっかりと見て、
従っていく信仰を学びたい。いつもの平凡な日々にも来る信仰の訓
練の時を悟り主に頼みつつ歩もう。