2023年07月15日(土)

「ルステラでのことであるが、ある足のきかない人がすわっていた。 彼は生まれながらの足なえで、歩いたことがなかった。」使徒14:8


片手のなえた人がいた。その片手は、今まで一度も動いたことが無
かった。主は、なえた片手を持つ人に「手を伸ばしなさい」と言わ
れた。これは、普通に考えて不可能な事であった。どうやっても動
かせないで、今まで生きて来たわけであり、その手が動くなど、有
り得ない事であった。そこに主は、完全に不可能な命令をされた。

彼は、「無理です。今まで一度も伸びたことがありません」と言う
も出来た。又、もし、主がいやす事ができると信じないなら、はな
から手を伸ばそうとしないだろう。なぜなら、それは全く意味の無
い、無駄な事なのだから。彼は、主の言葉に応答し、手を伸ばそう
と、意志を向けた。

するとその時、腕に主からの力が臨んで、手を伸べることができた。
奇跡が起きた。この人自身には何の力も無かった。ただ、主の言葉
に、言われた通りに従った時に、奇跡を見た。足のきかない人も同
じだった。生まれつきの足なえで、一度も歩いた事がなかった。彼
は、丁度目の前で、パウロが宣教していて、その語る言葉に耳を傾
けていた。

真剣に聞き入っていた。その時パウロが「自分の足でまっすぐ立ち
なさい」と言った。彼もパウロの語る言葉に心を捕らえられていた
ので、その言葉に従った。すると一度も歩いた事のない足で立ち、
歩き出したのだ。主は、私たちにも御声をかけられる。

自分では不可能な事を命じられる。しかし彼らと同じように、自分
には何の力も無いが、その通りに聞き従う時に、主から力が臨む。
今、何かを示されていたら、従おう。力は主から来る。

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足のきかない人は、パウロの語る言葉をじっと聞いていた。そして
パウロの「自分足で立て」との言葉を受け、無視せず従った。耳を
傾けるので、御言葉が聞こえてくる。その御言葉を信じて、従って
みよう。主のみわざを経験する。