2011年11月13日(日)

「主は私の泣く声を聞かれたのだ。主は私の切なる願いを聞かれた。主は私の祈 りを受け入れられる」詩編6:9 



ダビデはサウル王に妬まれ、憎まれ、命をつけ狙われる。間一髪で命を落とすか
と思えた場面もあった。又、敵からも、自分の息子アブシャロムからさえも狙わ
れ、病にも陥り、心身ボロボロの、崖っぷちの大変な苦しみの状況だった。

ダビデは神の心にかなった人だった。信仰者になると悩みが無くなるのではない。
問題は必ずやって来る。私達は苦しみの余り、とにかくその目の前の問題が去る
事を必死に願う。しかし、苦しみの時こそ、神が神であられる事を身をもって知
って行く時だ。

ダビデは「嘆きで疲れ果て、涙で夜ごとに寝床を漂わせ」と、なすすべなく泣い
て泣いて嘆いた。その嘆きをそのまま主に持って行った。苦しみの中でこそ、神
との深い交わりに入れられる。「主よいつまでですか、あなたは」と、ありのま
まの気持ちを、率直に正直に神にぶつけている。

順境の時には決して経験出来ない事だ。自分で何とかしようともがき、走り回る
のではなく、問題をすべて神に持ち出そう。自分で当たると空回りするばかりだ。
ますます落ち込み、心は暗くなり、不安、恐れ、思い煩いに沈んで行く。

心を注ぎ出し、気持ちを神に告げ、神に全体重をかけて寄りかかろう。辛さと苦
しみの中でこそ、神との近い交わりを経験する。心からの叫び、切なる願いを神
は受け止めて下さる。祈りは聞かれる。

・・・・・・・・・・・・・・
主は、どんな小さな祈りにも耳を傾けて下さっている。聞いて下さっている。私
たちの気持ちをありのまま受け止め、御心に従って、答えて下さる。自分で何と
かせず、動き回らず、まず主のもとへ行こう。ことごとくを主に告げよう。