2012年05月14日(月)

「ハンナの心は痛んでいた。彼女は主に祈って、激しく泣いた」Tサムエル1:10

                          
エルカナには、ハンナとペニンナの二人の妻がいた。ペニンナには子供がいたが、ハンナにはいなかった。ペニンナは、夫がハンナの方を愛している事に嫉妬していた。そのためペニンナはハンナをいじめた。ハンナは不妊という、その急所を攻撃され、ハンナの苦しみ、悲しみ、辛さは頂点に達した。ハンナは主の御前に出て、心を注ぎ出し、激しく泣いた。

唇が動くだけで、声が聞こえないので、祭司エリは、彼女が酔っていると思った。彼女が気持ちの、何もかもを主に打ち明け、感情もぶつけ、泣いて訴えた後、祭司から「安心して行きなさい。あなたの願ったその願いをかなえて下さるように」との言葉を受けた。その時、彼女は変わった。もう以前のようではなかった。

私たちも、辛い、苦しい時は、泣いて訴えるとよい。気持ちも、感情も、何もかも受け止めて下さるお方だ。人に言えば「愚痴」が、神に向けると「祈り」となる。心の悲しみ、苦しみ、不安も恐れも、何もかも訴えて、委ねて行く時、心がすっきりし、平安にされる。主が受け止めて下さるからだ。

ハンナの胎を閉ざされたのは主であり、深いご計画があった。当時の堕落した霊的暗黒時代を導くサムエルを、祈りにより産み出そうとされた。そのためにハンナが用いられた。あなたの今の苦しみにも、主のご計画と御心がある。その苦しみから、必ず大きな祝福が産み出される。
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長引く苦しみに弱り果てないよう、時々の胸の内を、神様に吐き出して行こう。人に言うと愚痴になるものが神に向けると「祈り」になる・・なんと心強くそして幸いな方法だろう。