2014年03月13日(木)

「・・アブラハムは、非常に悩んだ。すると、神はアブラハムに仰せられた・・サラがあなたに言うことはみな、言うとおりに聞き入れなさい」創世記21:12



アブラハムと女奴隷ハガルとの間に生まれたイシマエルが、イサクをからかっていた。それを見たサラは「このはしためを、その子といっしょに追い出してください。このはしための子は、私の子イサクといっしょに、跡取りになるべきではない」とアブラハムに迫った。

サラの嫉妬から出た言葉であったが、言い分は正当であった。しかし、イサクと同様にイシマエルもまた自分の実子であり、愛する息子であり、アブラハムは悩みに悩んだ。どうすれば良いのか。イシマエルを追い出す事は忍びない。苦しい状況だ。主の御心はどこにあり、どうする事が正しいのか、切に主に求めた。「すると、神はアブラハムに仰せられた」主は答えを下さった。

悩んではならない。サラが言う通りに聞き入れるようにと。しかし、イシマエルも、一つの国民とする。あなたの子なのだからと。主からの明確な答えがあったので、アブラハムは従うことができた。翌朝早く、パンと水の皮袋をハガルに与え、イシマエルと共に送り出した。荒野をさまよい歩き、水が尽きた時、ハガルは子供が死ぬのを見たくないと、離れて座り、声を上げて泣いた。

しかし、神の使いから「あの子を大いなる国民とする」との励ましを受け、神により目が開かれると、ハガルはそこに井戸を見つけた。神はイシマエルをも顧みられた。問題の時、悩みの時は、判断を主に求めよう。そして従おう。主は答え、御心を示し、導いて下さる。
----------
様々な問題に直面し悩むが、そこから逃げずに向き合い、主の導きを求めよう。主に頼る時、語りかけて下さる主を私達は経験する。